あやべ志賀郷 彩時季 その2
多田 晃(今しぼり代表取締役)

私が移住してからの十数年間

 私が移住してからの十数年間で、一番の大雪に見舞われて、今年は北国のような新年をむかえました。昨年末のクリスマスに第一陣の大雪があり、それ以降は、溶ける間も無く次の雪が降りました。一月の二十日を過ぎても、今年は雪国の様を呈しています。

 しかし喜んでばかりはおれません。この大雪のせいで、私の乗用車の後ろのワイパーは、降り積もった雪の塊と共にちぎれ落ち、軽トラでも、左のミラーが折れて落下してしまいました。

 主要な道路は、綾部市が大きな車で除雪してくれるのですが、そこから伸びる村道などの生活道路は、村の管理となり、自治会の決めた担当者が大きなショベルカーで除雪してくれることになっています。加えて、村の道からそれぞれの自宅に向かう道路は、居住者の責任で除雪することになっているのです。

 我が家に続く道路も雪に覆われてしまい、隣家に行くにも三十メートルほどは自分で雪かきをして、道を作らねばならない大仕事になります。

 それも、例年なら一度か二度でおさまる雪かきですが、今年の大雪は、毎日数回の雪かきが必要となり、みんな疲れ果てて、うんざりするほどです。

 そう言うわけで、今年の正月は、どこのお家も家の中で過ごす時間が増えてしまい、テレビを見る時間も多くなってしまいます。

番組の多くは、いわゆる芸人さんのトーク中心で、どのチャンネルも、旅番組や食レポ、クイズ番組など似通った構成です。

出演者も、芸人さんが中心で、報道番組まで登場して、ここぞとばかりボケたりツッコんだり、お得意のギャグの連発となります。

 初めのうちは、面白おかしく、笑いながら引き込まれてしまうのですが‥‥
しかし、そのうちに、朝から晩まで続く、この似通った作りに、不安を感じるようになりました。

子どもたちや若い人たちは、このように同じような番組を見て、このように「軽い」会話の方法を、毎日しっかり学習して、友達との日常会話でも、芸人でもないのに、同じように何かしら笑いをとり、ボケやツッコミを入れることが、人間関係の持ち方だと、勘違いしてしまっているのでは無いかと気になり始めました。
大事な話を、ギャグでそらして、はぐらかす術は、既にお手のものの若者も、周りに何人か浮かびます。
生き方や人生の根管にふれるところで、
「心がつながる血の通った会話」をする関係を持つことはできているのか?心配になります。

 政治や宗教や、生き方に関わる話は、常識的に御法度だと、社会の空気が抑え込んではいないか?
しかしそれこそが、今の政権に巧妙に仕組まれた
支配のための構造では無いか?

 森友学園での赤木さんの事件は、総理大臣や、その妻の、権力を我が物顔に振りかざした、犯罪行為で、その明確な証拠が明らかになっているのに、総理は国会で平然と嘘をつき、その嘘に合わせて、事実を捏造して、役所の書類を書き換えさせる、恥ずべき行為をさせた。

この民主主義を掲げる日本に、封建時代の支配者の如き行為がまかり通り、権力側は、今もなお盤石だ。

正しいことが通らない事例は、麻薬の様に、社会を堕落させてはいないか?

マスコミは、権力を恐れて、権力になびき、忖度させられて、自らその線を引き下げて、民主主義から遠ざかる。

有料の番組配信ではあるが、無料での視聴もできる、このNetflixの「新聞記者」と言う番組は、日本の良心の気骨をみせてくれた。日ごろよく知った俳優さんたちが、忖度せずに演じたこの番組は、若者はもちろん、我々年寄りにも、最適の カツ!!を入れてくれるものだと思う。

https://www.netflix.com/jp/title/81317111

ぜひご覧ください。