人口減少も経済停滞も防ぎえない
食いつぶし型規制緩和を問う
中林浩(都市計画家)

 2016年から2019年くらいまではオーバーツーリズムの嵐で、京都市域はゆれていました。にもかかわらず、京都市は宿泊施設の総量規制にはふみきらず小学校跡地をホテルにし、仁和寺前の世界遺産のバッファゾーンにホテルを建てようとしてきました。そ[…]

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白紙撤回か、推進か
重要な局面を迎える北山エリア整備計画
森 吉治(自治体要求連絡会事務局長)

 山田知事から西脇知事に代わり、府の担当者の口からも開発という言葉が飛び出すほど変質し、加速した北山エリア整備計画。今夏、府立植物園整備に係る有識者会議や共同体育館、総合資料館跡地活用に係る意見聴取会議が連続して開催され、地元説明や新聞広告[…]

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中小企業振興基本条例で
一人ひとりが元気になる地域づくりを
舟木 浩(弁護士)

 京都弁護士会では、2021年9月4日、シンポジウム「中小企業振興基本条例で一人ひとりが元気になる地域づくりを-コロナ後の自治体のあり方を考える-」を開催しました。新型コロナウィルス感染症の感染状況を踏まえてオンライン配信のみとなりましたが[…]

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違法行為を繰り返す会社が、上質宿泊施設(仁和寺前ホテル)の事業者にふさわしいのか
愛須勝也(弁護士・守口市学童保育指導員雇止め事件弁護団)

 京都市の仁和寺前ホテル建設計画において、株式会社共立メンテナンス(本社東京都。以下、「共立メンテナンス」といいます)が事業者に選定されています。  私は、大阪府守口市が、共立メンテナンスに民間委託した学童保育において、労働組合の4役全員を[…]

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オーバーホテルの嵐に抗して~京都には、もうこれ以上ホテルはいらない
中島 晃(弁護士、京都・まちづくり市民会議事務局代表)

京都のまちを襲うホテルラッシュ  私の事務所のある烏丸通では、旧商工会議所ビルの跡地に「(仮称)烏丸通ホテル」の建設工事が進行中であり、烏丸通をはじめ御池通周辺などを含めて、いま次々とホテルが建設されており、ひっきりなしに工事車両が出入りし[…]

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京都府立文化芸術会館「移転」に関する運動の経緯と「北山エリア整備基本計画」
中村 暁(京都児童青少年演劇協会)

廃止される「世界で一番素晴らしい劇場」 舞台芸術に携わる者、とりわけ演劇関係者は京都府立文化芸術会館(私たちは略して「文芸会館」あるいは「文芸」と呼ぶが)を特別な劇場だと考えている。それは京都の人間に限らない。恐らく日本中に文芸会館のファン[…]

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西脇府政のもとですすむ東京発の北山エリア開発計画
森 吉治(京都府職員労働組合連合)

森ビル、KPMGなど東京資本が主導  2018年4月、京都府政はそれまでの総務省出身の山田知事から国土交通省の局長経験のある西脇知事に舵取りが委ねられた。西脇知事はこの間の全国知事会議で「バーチャルなネットワークとかテレワーク、オンライン会[…]

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今ならまだ引き返せる 仁和寺前ホテル建設計画
桐田勝子(世界文化遺産仁和寺の環境を考える会共同代表)

仁和寺前ホテル建設計画は、いま重大な局面を迎えている  2021年3月25日、専門家、文化人が呼びかけ人となって「仁和寺前ホテル計画の見直しを求めるアピール」が公表された。 (以後、賛同者を募っている。https://ninnajiappe[…]

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コロナ便乗の京都市の都市計画規制緩和
中林 浩(都市計画家)

 京都市域はこれだけの美しい山や川に囲まれ、落ちついた町並みと貴重な社寺などの文化財をもちながら、景観がどうしてどんどん損なわれていくのか。ヨーロッパの各地の大都市と比べてみても守られ方に格段の差がある。2018年秋からの京都の都市計画行政[…]

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「cafeあずま」からみえること
吉田妙子(cafeあずま)

空き店舗を地域交流スペースに  2021年のお盆明け、上京区で4代にわたって米穀店を営んでこられた方から、引っ越すにあたってご自宅兼店舗を「地域の役に立てたい」というお話がもちこまれました。米穀店と親交のあったUさん、介護事業所を経営してい[…]

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