文化芸術は生き死にの問題か~コロナ禍で考える~
時田裕二(京都音楽センター代表)

 コロナ感染症が世界的に広がり、日常生活はもちろん暮らしにも大きな影響が出ています。  感染が広がり始めてから間もなく1年半となりますが、この期間に文化芸術分野は存在自体を否定されかねない危機的な状況に陥っています。ともすれば不要不急とされ[…]

もっと読む

今ならまだ引き返せる 仁和寺前ホテル建設計画
桐田勝子(世界文化遺産仁和寺の環境を考える会共同代表)

仁和寺前ホテル建設計画は、いま重大な局面を迎えている  2021年3月25日、専門家、文化人が呼びかけ人となって「仁和寺前ホテル計画の見直しを求めるアピール」が公表された。 (以後、賛同者を募っている。https://ninnajiappe[…]

もっと読む

建設アスベスト訴訟、最高裁で勝訴!
福山和人(弁護士)

最高裁で勝訴  2021年5月17日、最高裁第1小法廷は、建設アスベスト訴訟(神奈川1陣、東京1陣、京都1陣、大阪1陣)について、国と建材メーカーの責任を認める原告勝訴判決を言い渡した。 国の責任について  最高裁は、国の責任について、①屋[…]

もっと読む

コロナ便乗の京都市の都市計画規制緩和
中林 浩(都市計画家)

 京都市域はこれだけの美しい山や川に囲まれ、落ちついた町並みと貴重な社寺などの文化財をもちながら、景観がどうしてどんどん損なわれていくのか。ヨーロッパの各地の大都市と比べてみても守られ方に格段の差がある。2018年秋からの京都の都市計画行政[…]

もっと読む

「cafeあずま」からみえること
吉田妙子(cafeあずま)

空き店舗を地域交流スペースに  2021年のお盆明け、上京区で4代にわたって米穀店を営んでこられた方から、引っ越すにあたってご自宅兼店舗を「地域の役に立てたい」というお話がもちこまれました。米穀店と親交のあったUさん、介護事業所を経営してい[…]

もっと読む

おわりに
松明の火は受け継がれた

<創刊の辞>- 真のジャーナリズムとアカデミズムの源流・京都の地から-岡田知弘 (京都大学名誉教授・京都橘大学教授)  『世界文化』も『土曜日』も、特高警察による弾圧で、わずか2~3年の出版活動で終わった。その後、大学や京都盆地を含め日本全[…]

もっと読む

Ⅳ 『土曜日』の独創性と先進性

<創刊の辞>- 真のジャーナリズムとアカデミズムの源流・京都の地から-岡田知弘 (京都大学名誉教授・京都橘大学教授)  上記の『世界文化』は、発行部数はせいぜい500~700部ぐらいで、店頭販売と定期購読が中心だったといわれている。経営的に[…]

もっと読む

Ⅲ 『世界文化』の歴史的意義

<創刊の辞>- 真のジャーナリズムとアカデミズムの源流・京都の地から-岡田知弘 (京都大学名誉教授・京都橘大学教授)  『世界文化』を発行していた当事者たちが1970年代に手記やインタビュー、座談会という形で数多くのことを語っている。そこか[…]

もっと読む

Ⅱ 瀧川事件と『世界文化』・『土曜日』の発刊

<創刊の辞>- 真のジャーナリズムとアカデミズムの源流・京都の地から-岡田知弘 (京都大学名誉教授・京都橘大学教授)  2020年10月初め、第二次安倍晋三内閣を継承した菅義偉内閣が、日本学術会議会員候補6名の任命を拒否する事件が起きた。京[…]

もっと読む

コロナ禍で明らかになった働き方の変容
中村和雄(弁護士)

 コロナ禍はアベノミクスのもとで進行していたわが国の格差と貧困の拡大を顕在化させている。1990年代以降の新自由主義に基づく規制緩和政策によって日本の格差と貧困は拡大したが、コロナ感染症はその格差構造の下部に置かれた人々に深刻な打撃を与えて[…]

もっと読む