更新!シリーズ 語り継ぐー戦争と戦後
湯川秀樹と中谷宇吉郎
 ~「文人科学者」たちの戦前・戦時・戦後~(全3回)

岡田知弘さん

『湯川秀樹と中谷宇吉郎 ~「文人科学者」たちの戦前・戦時・戦後~』について、3回の連載で掲載します。 ・Ⅰ部 はじめに/中谷宇吉郎 人と仕事/秀樹と宇吉郎の出遭い ・Ⅱ部 戦時下の秀樹と宇吉郎/敗戦後の秀樹と宇吉郎 ・Ⅲ部  ビキニ事件の衝[…]

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更新!シリーズ 語り継ぐー戦争と戦後
湯川秀樹と中谷宇吉郎
 ~「文人科学者」たちの戦前・戦時・戦後~
vol.Ⅰ

岡田知弘さん

Ⅰ部 はじめに  湯川秀樹(以下、秀樹と略)が終の棲家とした京都・下鴨神社近くの秀樹の旧宅には、多くの書画が遺されていました。スミ夫人との共作が多いのですが、「雪は天から送られた手紙である」という文章を残した中谷宇吉郎(以下、宇吉郎と略)の[…]

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更新!シリーズ 語り継ぐー戦争と戦後
湯川秀樹と中谷宇吉郎
 ~「文人科学者」たちの戦前・戦時・戦後~
vol.Ⅱ

岡田知弘さん

Ⅱ部 3.戦時下の秀樹と宇吉郎 (1) 秀樹と戦争協力  京都大学教授に就任して間もなく、秀樹は1940年の帝国学士院恩賜賞受賞に続き、30歳代で文化勲章を受章します(1943年)。佐藤文隆は、この文化勲章制度が、1937年に開始されたこと[…]

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更新!シリーズ 語り継ぐー戦争と戦後
湯川秀樹と中谷宇吉郎
 ~「文人科学者」たちの戦前・戦時・戦後~
vol.Ⅲ

岡田知弘さん

Ⅲ部 5.ビキニ事件の衝撃 (1) ビキニ事件と宇吉郎  宇吉郎の提案が否決される2か月余前の3月1日に、太平洋上のビキニ環礁でアメリカ軍が核爆弾の実験を行い、日本の漁船乗組員が被曝するという事件、ビキニ事件が起きます。日本では、3月16日[…]

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処理汚染水の海洋放出の不合理性と非科学性
市川 章人(京都自治体問題研究所・原子力災害研究会)

第1部 汚染水対策における根本的誤り (1)地下水流入対策の失敗 (2)汚染水の陸上保管継続に有効な代替策を無視 (3)核燃料デブリ取り出し方針の不合理性 第2部 非科学的で欺瞞的な「海洋放出の安全性」宣伝 (1)トリチウム水の危険性の軽視[…]

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インタビュー
1933-2013
[1]木曽大桑村 定勝寺から
[2]京の「寒に咲く白梅」に

有吉 節子さん

前編:1933-1951/木曽大桑村 定勝寺から  戦後78年。戦争の経験と教訓を振り払うかのように、戦後最大規模の軍事予算を組み、核抑止論の名のもとに核軍拡政治を推し進める日本。  戦争と戦後を語り継ぐ自伝的メッセージの第4回は、7期28[…]

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インタビュー
戦時 軍国教育から 戦後 民主教育へ

温井 徹念さん

温井 徹念(ぬくい てつねん)さん  91歳 1932年 現在の石川県羽咋郡に生まれる1951年 龍谷大学入学1955年 京都府立網野高校網野分校 教師1993年 府立桂高校を退職 幼少期から青年期にかけて戦争を体験された温井さんが、終戦の[…]

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健康保険証廃止と医療の
「デジタル化」(DX)

中村 暁(京都社会保障推進協議会 医療部会)

■保険証廃止はマイナンバーカード普及のため  「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案」(マイナンバー法等改正案・3月7日提出)国会成立した。これにより何もしなければ2024年秋に健康保険[…]

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インタビュー
旧満州 葫蘆島からの引揚げ
妹と母の死を繰り返してはならない

村上 敏明さん

村上敏明 89歳  ・1934年 京都府亀岡町(現亀岡市)生まれ  ・1938年 満州に一家で移住  ・1946年 弟二人と中国葫蘆島から引揚げ船で佐世保港に帰る  ・1951年 京都市教育委員会職員  ・1995年 京都市教育委員会退職 […]

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戦犯処刑された叔父
―加害の「廣島」を考える 1

橋本 和正(広島自治体問題研究所)

 2023年5月19日から21日、G7サミット・広島が開催されました。  公表された「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」は、被爆地広島で開催されるサミットとして、「核なき世界」に向けた前向きの議論や声明を期待していた被爆者や私たちの思いを[…]

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戦犯処刑された叔父
―加害の「廣島」を考える 2

橋本 和正(広島自治体問題研究所)

裁かれた戦争犯罪  シンガポールやマレー半島での住民虐殺について、イギリス軍は終戦を待たずに情報収集を始め、戦争犯罪人のリストを作成して、終戦になれば直ちに戦争犯罪を裁けるよう準備しました。そこは植民地の支配国・宗主国としての威信もあったと[…]

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暴走する原発推進政策

市川章人 日本科学者会議会員

はじめに  昨年6月24日岸田首相が「GX※実現に向けた基本方針」を示して以来、原発推進政策が一気に加速し、今や暴走状態です。6月の会見での「原発の新増設」の文言に、それまで原発についてまともに扱ってこなかったメディアがにわかに注目し、原発[…]

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湯川秀樹旧宅の保存と活用に向けて
ー市民の会運動の到達点
湯川秀樹旧宅の保存と活用を願う市民の会
代表 岡田 知弘
(京都大学名誉教授)

湯川秀樹旧宅の由来  下鴨神社の糺の森にほど近い下鴨泉川町に、湯川秀樹さんが1957年に購入し、1981年に亡くなられるまで暮らした住宅(以下、「湯川秀樹旧宅」と呼びます)があります。もともと、1933年に住宅として建設された建物を、戦後、[…]

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対談・インタビュー
第3回 山元歩美さん
(中京民主商工会 事務局長)

 中京民主商工会創立70周年の事業として、会員から募集した「聞き手」が、34人の商人、職人さんたちから聞き取りをして、地域の生活史として本にまとめたものです。  まちの本屋さん、とんかつ屋さん、象嵌職人、カメラマン、絵付師、喫茶店、レコ―ド[…]

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対談・インタビュー
第2回 寺田和弘さん
(ドキュメンタリー映画「生きる」監督)

第2回 寺田和弘さん(ドキュメンタリー映画「生きる」監督) 寺田和弘  プロフィール 1999年から2010年までテレビ朝日「サンデープロジェクト」特集班ディレクター。 2011年から番組制作会社パオネットワークで、主に社会問題を中心に番組[…]

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日野町事件 top

日野町事件 再審開始決定から理不尽な
大阪高検の特別抗告を問う
雑誌編集者 丸山 朔

 「憲法を暮らしの中に」と打ち出し、府民の暮らしと憲法をわかりやすく示しながら府政に反映してきた蜷川虎三元京都府知事の命日でもある2月27日、長い闘いになっている日野町事件で検察側の即時抗告を受けて大阪高裁で判断がなされ、即時抗告棄却、再審[…]

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大川小津波被災事件の教訓
~ドキュメンタリー映画「生きる」
大川小学校津波裁判を闘った人たち~
弁護士 吉岡 和弘

1 大川小津波裁判とは  東日本大震災による津波で宮城県石巻市立大川小学校の児童70名の命が失われ、4名の児童が行方不明となった事件で、仙台地裁は、2016年10月26日、津波が学校に到達する7分前に教師らに津波到来の予見可能性があったと認[…]

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「過労死・過労自殺」のいま
-過労死弁護団全国連絡会議『過労死』
旬報社、2022年の紹介-
細川孝(龍谷大学経営学部)

 厚生労働者は毎年、『過労死防止対策白書』を公表している。過労死等防止対策推進法の第6条に基づいて国会に対して行う年次報告書である。2022年10月21日には、「令和4年版(令和3年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止の[…]

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人口減少も経済停滞も防ぎえない
食いつぶし型規制緩和を問う
中林浩(都市計画家)

 2016年から2019年くらいまではオーバーツーリズムの嵐で、京都市域はゆれていました。にもかかわらず、京都市は宿泊施設の総量規制にはふみきらず小学校跡地をホテルにし、仁和寺前の世界遺産のバッファゾーンにホテルを建てようとしてきました。そ[…]

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