第4回 行財政改革計画案の内容とねらい
平岡和久(立命館大学教授(地方財政論))
4.行財政改革計画案の内容とねらい (1)行財政改革計画案の性格 次に計画案の内容を検討しましょう。まず、計画案の性格に関わって、その記述のなかから気になる点をみましょう。 「コロナ禍で厳しい状況にある市民生活、地域企業等の下支えは、躊[…]
もっと読む4.行財政改革計画案の内容とねらい (1)行財政改革計画案の性格 次に計画案の内容を検討しましょう。まず、計画案の性格に関わって、その記述のなかから気になる点をみましょう。 「コロナ禍で厳しい状況にある市民生活、地域企業等の下支えは、躊[…]
もっと読む3.新型コロナ禍のなかでの京都市財政の危機の実相 (1)2020年度における財政収支 次に、京都市の財政収支の実態をより詳細に検討しましょう。まず、2020年度における財政収支については、当初予算では193億円の財源不足となっていました。[…]
もっと読む2.京都市財政の慢性的危機の原因 京都市財政の慢性的危機には複合的な要因が影響していると考えられます。コロナ禍以前の決算でみれば2018年度の財源不足は113億円、2019年度の財源不足は84億円であり、およそ100億円程度の財源不足構造[…]
もっと読むはじめに 京都市は2021年6月に行財政改革計画案を公表し、財政収支の悪化による危機的状況に対して2021年度から5年間の計画期間における行財政改革の計画案を示しました。しかし、この計画案には看過できない重大な問題点を孕んでいます。本稿で[…]
もっと読む京都市は「市民しんぶん」3月1日号から「京都市のお金の事情」と題して市の「財政危機」と「改革案」の大キャンペーンを開始しました。半年で4号、計13ページを使い、毎号約65万部を配布してきました。13年の長期にわたり市長を務めてきた門川大作[…]
もっと読むコロナ禍で、働けない、働いても「ふつうに暮らせない」悲鳴 「影響率」という数字が労働局にはあります。京都の最低賃金の引き上げで影響を受けた労働者が、京都にどれほど居たのかの割合です。一昨年の改訂で27円改善し現行の時間額909円(昨年は改[…]
もっと読む京都のまちを襲うホテルラッシュ 私の事務所のある烏丸通では、旧商工会議所ビルの跡地に「(仮称)烏丸通ホテル」の建設工事が進行中であり、烏丸通をはじめ御池通周辺などを含めて、いま次々とホテルが建設されており、ひっきりなしに工事車両が出入りし[…]
もっと読む重大な原発事故につながる高浜原発でのクレーン倒壊事故の意味と、舞鶴市杉山・松尾地区からの避難道路とおおい町・高浜町から綾部市への避難道路である府道1号を実際に走っての映像を交えて課題を探ります。
もっと読むはじめまして 大阪の私学で35年間、高校教師として勤務して、退職後綾部市に移住。ひょんなことから、若い移住仲間と、地域に仕事を創ろうと、昔ながらの醤油づくりを軸にした、「今しぼり」という会社(https://www.imashibori.[…]
もっと読む廃止される「世界で一番素晴らしい劇場」 舞台芸術に携わる者、とりわけ演劇関係者は京都府立文化芸術会館(私たちは略して「文芸会館」あるいは「文芸」と呼ぶが)を特別な劇場だと考えている。それは京都の人間に限らない。恐らく日本中に文芸会館のファン[…]
もっと読む森ビル、KPMGなど東京資本が主導 2018年4月、京都府政はそれまでの総務省出身の山田知事から国土交通省の局長経験のある西脇知事に舵取りが委ねられた。西脇知事はこの間の全国知事会議で「バーチャルなネットワークとかテレワーク、オンライン会[…]
もっと読むコロナ感染症が世界的に広がり、日常生活はもちろん暮らしにも大きな影響が出ています。 感染が広がり始めてから間もなく1年半となりますが、この期間に文化芸術分野は存在自体を否定されかねない危機的な状況に陥っています。ともすれば不要不急とされ[…]
もっと読む仁和寺前ホテル建設計画は、いま重大な局面を迎えている 2021年3月25日、専門家、文化人が呼びかけ人となって「仁和寺前ホテル計画の見直しを求めるアピール」が公表された。 (以後、賛同者を募っている。https://ninnajiappe[…]
もっと読む最高裁で勝訴 2021年5月17日、最高裁第1小法廷は、建設アスベスト訴訟(神奈川1陣、東京1陣、京都1陣、大阪1陣)について、国と建材メーカーの責任を認める原告勝訴判決を言い渡した。 国の責任について 最高裁は、国の責任について、①屋[…]
もっと読む京都市域はこれだけの美しい山や川に囲まれ、落ちついた町並みと貴重な社寺などの文化財をもちながら、景観がどうしてどんどん損なわれていくのか。ヨーロッパの各地の大都市と比べてみても守られ方に格段の差がある。2018年秋からの京都の都市計画行政[…]
もっと読む空き店舗を地域交流スペースに 2021年のお盆明け、上京区で4代にわたって米穀店を営んでこられた方から、引っ越すにあたってご自宅兼店舗を「地域の役に立てたい」というお話がもちこまれました。米穀店と親交のあったUさん、介護事業所を経営してい[…]
もっと読む<創刊の辞>- 真のジャーナリズムとアカデミズムの源流・京都の地から-岡田知弘 (京都大学名誉教授・京都橘大学教授) 『世界文化』も『土曜日』も、特高警察による弾圧で、わずか2~3年の出版活動で終わった。その後、大学や京都盆地を含め日本全[…]
もっと読む<創刊の辞>- 真のジャーナリズムとアカデミズムの源流・京都の地から-岡田知弘 (京都大学名誉教授・京都橘大学教授) 上記の『世界文化』は、発行部数はせいぜい500~700部ぐらいで、店頭販売と定期購読が中心だったといわれている。経営的に[…]
もっと読む<創刊の辞>- 真のジャーナリズムとアカデミズムの源流・京都の地から-岡田知弘 (京都大学名誉教授・京都橘大学教授) 『世界文化』を発行していた当事者たちが1970年代に手記やインタビュー、座談会という形で数多くのことを語っている。そこか[…]
もっと読む<創刊の辞>- 真のジャーナリズムとアカデミズムの源流・京都の地から-岡田知弘 (京都大学名誉教授・京都橘大学教授) 2020年10月初め、第二次安倍晋三内閣を継承した菅義偉内閣が、日本学術会議会員候補6名の任命を拒否する事件が起きた。京[…]
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